実録!平凡社員が1億円貯蓄を目指す奮闘記!

平凡な係長でも45歳(2018年)で1憶円達成。新築戸建て(5000万円)購入も完済し,無借金生活。ストレスなく誰でもできる資産運用を実践。焦らずじっくり増やすのが我が家流。過度な節約はせず家族が幸せになれるお金の使い方を追求します。

《管理人厳選》

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2018年版|体験談!糖質制限ダイエット ーLDLコレステロール250へ急上昇悪化ー(前編)【改定:2018年1月】

■更新履歴■

初版:2017年11月5日

改定:2018年1月6日

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この体験談は,今後も随時更新していきます。

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■はじめに■

私は,44歳のアラフォー男子です。

気持ちは20代,外見は30代半ばを維持すべく日々努力に励んでいます。

その理由は,妻と娘に「かっこいいパパ」と思われたい!ただ,それだけです。

容姿は,どうにもならないので(個人的にはイケメンだと信じています…),中年太りしないこと,身なりに気を付けること,おやじくさい雰囲気を出さないこと,といった努力で出来る範囲で若作りしています。

そんな私も年齢には勝てず,体型が気になり始めたため,健康も兼ねてダイエットに取り組むことに!

その結果,64.7㎏(身長は171.4㎝)あった体重を51.4㎏まで減量(-13.3kg)することができました。

また,体脂肪率も18%から3%まで絞り込み(-15%)ました。

<2017年1月20日人間ドック検査結果表>f:id:hinata-papa:20171103124116j:plain
※1月20日時点では,ダイエットにより62kgまで減量していますが,12月下旬段階では,64.7kgありました。

<2017年10月1日体成分検査結果表> f:id:hinata-papa:20171103124540j:plain

<9月30日時点の写真:体成分検査前日>

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ダイエット自体は成功しましたが,もう少し筋肉を増やし,細マッチョになりたいので,試行錯誤の日々は続いています。

リバウンドにも注意を払いながら。

取り組んだダイエットは,「糖質制限+筋トレ」です。

筋トレは,1日10分程度で出来る簡単なものです。

約10カ月,色々な問題に直面しながらも,一定の成果が得られたと考えています。

皆さんにも,ダイエットに成功して頂きたいので,私なりに,これまでの結果を振り返り,「具体的に何をしたのか」「どこに注意を払う必要があるのか」「結果どうするべきか」を中心に,体験を交えて,紹介させて頂きます。

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◆目 次◆

(1)私が直面した糖質制限ダイエットの現実

最近では,「糖質制限ダイエット」という言葉を聞かない日がないと思われるほど,メディアやネット上で注目を浴びています。

私も,その「糖質制限ダイエット」を実践し,64.7㎏(2016年12月24日)あった体重を,51.4㎏(2017年10月1日)まで減量した一人です。

約10カ月で,実に13㎏の減量を行った計算になります。

私は身長が171cmありますので,ダイエット開始時においても標準体重であり,決して太ってはいませんでした。

もともと太っていないので,他の方より痩せにくく,試行錯誤した日々が続きました。

なぜ,ダイエットしたかは後ほど説明するとして,糖質制限ダイエットの効果が高いことは,私の身を持って体験した事実です。

ただし,厳密には,「糖質制限+適正カロリー量」によるダイエットです。

世間でいわれている,「糖質制限すれば,カロリーは気にしなくてよい」は,少なくとも,私は間違った情報だと考えています。

糖質制限していても,カロリーを過剰に摂取すれば,現状維持どころか太るというのが,私および一緒ダイエットに取り組んだ仲間の意見です。

また,糖質制限のメリットでよく聞く,「食後,眠くならない」「寝起きが良くなる」「疲れにくくなる」「コレステロール値が下る」など,色々よいことが言われていますが,これについても,糖質制限によって,私は改善するとは思っていません。

糖質制限していても,昼食後は眠くなりますし,体を休養させなければ疲れます。

色々,難しい用語を使って,それらの内容がエビデンスで証明されているかのごとく,ネット上では語られていますが,実は,そのような証明は全くされていないのです。

そのため,医学界でも,意見が未だに収束せず,議論になっているのです。

それどころか,私は,肉・卵・チーズ中心の糖質制限を行っていたら,LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が250(かなり異常値)まで急上昇してしまうという,現実に直面しました。(後ほど,血液検査結果を写真付きでお見せします)

検索エンジンで「糖質制限 LDLコレステロール 上昇」で検索してみて下さい。

私と同じように,LDLコレステロールが上昇し,不安になっている方が多くいます。

糖質制限すれば,LDLコレステロールが上昇するという証明もされていませんが,私だけでなく,そのような問題に直面した人も多くいるのです。

本記事は,糖質制限ダイエットを否定するものではありません。

糖質制限ダイエットは,“減量”という意味では,効果があると思っています。

ただし,メディアやネット上で,良いことばかり書かれていることは,“偏った情報”であると考えています。

正しい糖質制限ダイエットを実践するためにも,糖質制限の危険性について考える必要があると感じています。

これは,私および一緒にダイエットに取り組んだ仲間の実体験をまとめた記事であり,エビデンスで証明されたものではありません。

あくまでも,私の体験記として,読んで頂ければと思います。

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<コラム:糖質制限でやせる仕組みについて>

糖質制限ダイエットは,糖質を控えることにより,脂肪合成の原因を遮断し,エネルギー不足に追い込むことで,脂肪分解を促すという理論に基づき,痩せるというものです。

糖質を控えることで,

1.脂肪合成の原因となる材料を減らす。

2.血糖値の上昇を抑え,インスリンの分泌量を減らす。

3.エネルギー不足状態に追い込み,脂肪を代用させる。

といった身体の仕組みを利用し,減量するというダイエット法になります。

●脂肪合成の原因となる材料を減らす●

摂取した糖質はブドウ糖に分解され,エネルギーとして使用されます。

エネルギーとして使用されれば,脂肪になることはありません。

しかし,細胞がエネルギーに変換できるスピードには限界があります。

そこで,インスリンはあまった糖質をグリコーゲン(貯蓄型の糖質)または脂肪に変えて蓄えることで血糖値を下げます。

グリコーゲンは肝臓や筋肉などで蓄えられ,必要な時にエネルギー源として使われるため問題ありませんが,肥満や生活習慣病,ダイエットなどで問題があるのは,もちろん脂肪です。

インスリンが分泌されると,糖質を脂肪に合成して蓄えようとすると同時に,脂肪の燃焼を抑えます。

つまり,糖質制限は,糖質を控えることにより,脂肪合成の原因となる材料を元から断つのです。

これによって,脂肪合成を減らし,太りにくくするのです。

●血糖値の上昇を抑え,インスリンの分泌量を減らす●

すい臓は「血糖値が高いか低いか」をつねに監視している,いわば「血糖値の見張り番」です。

すい臓からは,普段からある一定の量のインスリンが絶えず分泌(基礎分泌)されています。

血糖値が低い場合は,「グルカゴン」を分泌して血糖値を上げます。

グルカゴンは,肝臓でのグリコーゲンをブドウ糖に戻す,脂肪を分解することで血糖値を上昇させます。

その反対に血糖値が高いと,インスリンを分泌し血糖値を下げます。

そして,インスリンは体内で血糖値を下げる唯一のホルモンであり,血糖値の恒常性を保つうえでもっとも重要なホルモンです。

血糖値は高くても,低くても身体に悪影響を及ぼします。それを避けるために,これらの機能が働くのです。

つまり,糖質を摂取すると,糖質が消化・分解されて血液中に取り込まれます。

その結果,血糖値が上昇するため,インスリンが分泌され,血液中の糖質をどこかに移し始めます。

貯蔵先は,先で述べたとおり,肝臓や筋肉,そして脂肪細胞です。

肝臓や筋肉に貯蔵できる量は決まっているので,必要以上の糖質を摂取すると,必然的に脂肪となります。

インスリンは血糖値に反応して分泌されるものなので,糖質を控えることで,インスリンの分泌量自体が減り,蓄えられる脂肪の量も減ることになります。

●エネルギー不足状態に追い込み,脂肪を代用させる●

アスリートの方が取り組むダイエットで有名となった「ケトン体ダイエット」という言葉は,メディアでもよく取りあげられるので,皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

アスリートの方は,極限まで運動し,エネルギー不足状態に追い込み,脂肪を代用させます。

糖質制限では,糖質を控えることで,エネルギーの生成量を抑え,エネルギー不足に追い込みます。

それを補うために脂肪をエネルギー源として利用させます。

この,脂肪をエネルギー源として利用する際,脂肪が分解されて生み出されるのがケトン体です。

身体に蓄えられているエネルギーを少なくし,脂肪がエネルギー源として利用されやすい状態することで,ダイエット効果を狙います。

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(2)ダイエットのきっかけはお腹周りが気になり始めたから

私が本格的に糖質制限ダイエットに取り組んだのは,2017年の正月明けからです。

2016年冬頃からベルトがきついと感じ,お腹周りが気になり始めました。

このままだと,「ベルトの上にお肉がのった中年おじさんになる!」と危機感を感じたのです。

正直,この時期は,健康面よりも,見た目が気になっていました。

「これは,ダイエットをしなければ!」と思い,とりあえず,体重の記録を取ることにしました。

高校生のとき体重は54㎏,社会人になって57㎏くらいまで太り,20歳後半から40歳くらいまでは57㎏~59㎏を,いったり来たりしていました。

ときどき体重を計り,59㎏になったら,少し節制しよう!とプチダイエットを取り入れていたため,40歳までは,59㎏をキープできていました。

40歳を過ぎると,体を積極的に動かすことが少なくなり,間食も増え,65㎏くらいまで太りました。

それでも,標準体重でしたので,本格的に,痩せようとは思わなかったのですが。

(3)恐怖の人間ドックに備える

ダイエットしなければ!と思いつつも,「クリスマスがあるから!」「お正月があるから!」と理由をつけ,具体的な行動は起こしていませんでした。

体重だけは計っていましたが…

ですが,さすがにクリスマスやお正月の不摂生がまずかったのか,お腹周りの贅肉は着々と成長していきました。

そんな中,1月20日に恐怖の人間ドックが!

本来人間ドックは,病気を早期に発見することが目的なので,受診することは非常に有益なことなのですが,40歳すぎた頃から,「悪い結果がでないように,少しでも備えておきたい!」と思うようになりました。

若いときは,気にもしませんでしたが…

少しでも良い結果が出るように,話題の糖質制限に取り組むことに。

食事制限も並行して行い,人間ドック2日前からは,ほとんど食事も水分も取らずに,人間ドックに挑むという,無茶なことをしました。

わずか2週間という短期間で2.7㎏減量し,62㎏で人間ドックを受診しました。

今振り返ると,体重減少のほとんど要因は,脂肪燃焼ではなく,水分減少だったのですが。

 

(4)LDLコレステロール,尿酸値が異常値に!先生より指導を受ける

私としては,ダイエットして体重を落としたので,血液が少しは綺麗になっただろうと軽く考えていたのですが,結果は,LDLコレステロールが「163」,尿酸値が「8.1」と異常値に!想像と違った結果に愕然としました。

※新たな健診の基本検査の基準範囲では正常値の範囲です。コラム参照。

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お医者様から,「LDLコレストロールが高いですね…」と隠れ肥満を指摘され,「〇〇(私)さんは,一般的には標準体重ですが,過去の記録を見ると,58㎏のとき一番値が良いです。

人それぞれベストな体重がありますので,58㎏まで運動して減量するのがいいかもしれません。」と改善を促されました。

運動して痩せるのは面倒くさいなと思いつつも,お腹周りのお肉が気になったことや,体質改善したいとの思いから,「糖質さえ制限すれば,お腹いっぱいに食べても痩せられる!」「体質改善されて健康的になれる!」とメディアやネットで話題の糖質制限ダイエットに,ほとんど知識のない状態で取り組むことになったのです

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<コラム:新たな健診の基本検査の基準範囲>

日本人間ドック学会と健康保険組合連合会が発表(2014年4月)した「新たな健診の基本検査の基準範囲」がこれまでの正常範囲を大幅に緩和される内容だったため,今まで異常値であった人が,正常値の範囲になる話題が大きく取り上げられました。

例えば,悪玉とされるLDLコレステロールでは,男性(30~80歳)で1デシリットルあたり72~178ミリグラムなら健康な人になります。

女性は年齢で異なりますが,45~64歳なら73~183ミリグラムが健康な人の範囲です。

現在は人間ドックの判定基準が男女とも60~119ミリグラムなので大幅に広がことになります。

ただし,今現在も,この基準が必ずしも採用されているわけではありません。

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引用「日本経済新聞2014年5月3日」

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(5)魚,肉,卵,チーズを中心とした厳しい糖質制限ダイエットに取り組む

私は,成果を早く出したかったので,効果が高いと評判の「厳しい糖質制限」によりダイエットをすることに決めました。

厳しい糖質制限とは,一般的には,1日の糖質量を40g以下に抑えた食事法のことを指します。

糖質40gといえば,茶碗1杯(約150g)で糖質約55gなので,いかに厳しい条件であることが理解して頂けると思います。

主食だけでなく,調味料,野菜,果物にも糖質が含まれているので,摂取できる食品が非常に限られます。

糖質量が少ない食品の代表は,魚,肉,卵,チーズなど限られたものになります。

そこで,私は,安易に,魚,肉,卵,チーズを中心とした糖質制限ダイエットに取り組むことにしたのです。

<参考:主な主食の糖質量>

主食の種類 糖質の量
茶碗1杯(約150g) 約55g
食パン1枚(6枚切り) 約27g
ラーメン1人前(200g) 約56g
うどん1人前(250g) 約52g
そば1人前(170g) 約41g
パスタ1人前(250g) 約67g

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<コラム:厳しい糖質制限とは>

日本人の一日の平均的な炭水化物(糖質+食物繊維)の摂取量は,200g~300gと言われています。

厳しい糖質制限で有名なアトキンスダイエットは,最初の2週間はこれを20g以下と極端に減らします。

主食(ご飯,パン,麺類など)やお菓子はもちろんのこと,調味料,果物,豆類,野菜など,僅かな炭水化物にも注意を払う必要があります。

その後,摂取量を20〜40gと非常に少なくします。

アトキンスダイエットは,2003年~2004年ごろに効果が高いと,米国ではブームになり注目されました。

企業も,このブームに乗り,炭水化物の少ない食品を販売し始めました。

一方,この状況に危惧し,2000年2月24日には,アメリカ合衆国農務省にて討論会が開催されました。

この結果,批判が集まるなどの問題に発展しました。

背景には,パスタや米といった炭水化物系食物の販売額が大きく落ち込んだということもあったのではないでしょうか。

現在でも,時折取り上げられ,議論が続いています。

そのような中,2003年4月17日,アトキンス博士は転倒による頭の強打によって昏睡状態を原因として死亡しました。

死亡時に心臓病であり,さらに体重が116kgあったとのことです。

死亡する9日前には89kgであったとの報告もあり,非常にリバウンドしやすい体質であったことがうかがえます。

通常の食事バランスではないため,健康上の問題を巡って激しく議論され,2004年にはダイエットの1年後から頭痛や下痢など,炭水化物が少ないことによる副作用もみられ,長期的な安全性は保証できないと報告されました。

このダイエット方法は,体重減少という意味では優れた理論ですが,安全性に疑問の残る状況となっています。

日本においても,近年,ダイエット効果が高いこと,糖質の摂りすぎによる悪影響がクローズアップされ,「糖質は悪」といった風潮が広がっています。

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(6)魚はいいけど,肉,卵,チーズってコレステロールは大丈夫なの?

魚の油(DHA,EPAなど)は,LDLコレステロール(悪玉)が減少し,HDLコレステロール(善玉)が上昇する効果があるといわれています。

積極的に摂取した方が良い油となります。

一方,「肉,卵はコレステロールが高いから控えるよう!」と聞いたことは,1度はあるのではないでしょうか。

特に卵は,コレステロールが非常に高い食材(1個あたり約200~240mg)であるからです。

ところが,最近では,「食事から摂取するコレステロールは気にしなくて良い」という情報が大半を占めるようになりました。

背景として,過去,厚生労働省は「男性750mg未満・女性600mg未満」というコレステロールの摂取基準を設けていましたが,「日本人の食事摂取基準(2015年)」版では,コレステロールの摂取基準が削除されました。

さらに,「日本人の食事摂取基準(2015年)」版では,「コレステロールを多く摂取すると肝臓でのコレステロール合成は減少し,逆に少なく摂取するとコレステロール合成は増加し,末梢への補給が一定に保たれるようにフィードバック機構が働く。

このためコレステロール摂取量が直接血中総コレステロール値に反映されるわけではない。」とも記載されています。

この結果,世間では,肉,卵,チーズなど,これまでコレステロールが高いといわれていた食品について,気にする必要なないと報じているのです。

私も,このときは,その情報を信じ「食事からの摂取は気にしなくていいのか!」と,またもや安易な判断をしてしまったのです。

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<コラム:食事性コレステロールの影響について>

最近では,経口摂取されるコレステロール(食事性コレステロール)は気にしなくても良いとメディアやネットでよく見かけます。

その主な理由は,「日本人の食事摂取基準(2015年)」版から,コレステロールの摂取基準が削除されたためです。

また,身体には,総コレステロールの調整機能が働く仕組みがあるとの記載があったためです。

コレステロールは体内で合成できる脂質であり,12~13 mg/kg 体重/日(体重50 kg の人で600~650 mg/日)生産されている。摂取されたコレステロールの40~60% が吸収されるが,個人間の差が大きく遺伝的背景や代謝状態に影響される。このように経口摂取されるコレステロール(食事性コレステロール)は体内で作られるコレステロールの1/3~1/7 を占めるのに過ぎない。また,コレステロールを多く摂取すると肝臓でのコレステロール合成は減少し,逆に少なく摂取するとコレステロール合成は増加し,末梢への補給が一定に保たれるようにフィードバック機構が働く。このためコレステロール摂取量が直接血中総コレステロール値に反映されるわけではない。
引用:日本人の食事摂取基準「2─7.食事性コレステロール」(P125)

実は,ここで文章は終わっておらず,以下のような内容が続きます。

コレステロールの摂取量は低めに抑えることが好ましいものと考えられるものの,目標量を算定するのに十分な科学的根拠が得られなかったため,目標量の算定は控えた。ただし,コレステロールは動物性たんぱく質が多く含まれる食品に含まれるため,コレステロール摂取量を制限するとたんぱく質不足を生じ特に高齢者において低栄養を生じる可能性があるので注意が必要である。
引用:日本人の食事摂取基準「2─7.食事性コレステロール」(P125)

「コレステロールの摂取量は低めに抑えることが好ましいものと考えられる」と明記されているのです。

このことには触れずに,都合の良い部分だけ切り抜き,あたかも経口摂取は問題にならないと偏った情報が蔓延しているのです。

これは,私が「日本人の食事摂取基準(2015年)」を読んで自分なりに理解した内容ですが,「これまでのように過剰に反応する必要はないが,摂取基準を設けると,高齢者のたんぱく質不足を促し,低栄養となるため,基準をはずした。栄養不足とならないように,バランスよく食事をしましょう。」ということです。

また,下図の表でも示されているように,「コレステロールの過剰摂取」はLDLコレステロールを上げる要因の1つとしています。

ただし,それ以外にも「運動不足」「食物繊維の摂取不足」などもあげられており,単純にコレステロールの多い食べ物を控えればよいということではありません。

ここで,1点,誤解されてほしくないことがあります。

コレステロールが悪いということではありません。

下限値が定められているように,身体にとって必要不可欠(細胞膜やホルモンの材料など)なものです。

あくまでも過剰な状態が好ましくないということです。

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引用:日本人の食事摂取基準(2015年版)と健康な食事の基準作りの状況(P30)

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(7)間違った糖質制限ダイエットでみるみる痩せる

私は,あまり知識のない状態で,厳しい糖質制限を開始しました。

主な食べ物は,魚,肉,卵,チーズ,豆類です。

野菜についても少しは摂取していましたが,メディアやネット上では,「野菜も根菜類や芋類は糖質を多く含んでいるので,控えましょう!」と多くの記事で注意が促されています。

また,「キャベツなど,糖質の少ない野菜も,多く摂取すると糖質の取り過ぎになるので注意しましょう!」ともあります。

さらに,ドレッシングなどの調味料も糖質を多く含んでいるので注意する必要があるとのことでした。

今では,色々知識が貯まりましたが,当時は,あらゆる食品の糖質量を把握するのは不可能に近かったので,野菜も自然と敬遠することになりました。

糖質が少ない食べ物は,「魚,肉,卵,チーズ,豆類」で,「豆類」はやや糖質を含んでいるので摂取量に気を付ける…といったレベルの理解でした。

この結果,非常に偏った食生活で厳しい糖質制限に取り組むことになったのです。

すると,これまでの運動量(通勤30分の歩行+事務処理仕事程度)と変わらないにも係らず,見る見る痩せていきました。

食べられる品目が限られていた,同じものばかり毎日食べるのに飽きたといったことで,自然と食事量も少なくなっていました。

何より,見る見る体重が落ちるので,早く痩せたいとの思いが強くなったのも大きかったと感じています。

(8)カロリーは気にしなくていいは嘘

体重が見る見る落ちて行ったのはいいのですが,ある日,突然たくさんお肉を食べたい!と食欲がわいてきました。

身体が長い期間,飢餓状態だったからでしょうか。

とにかく,お腹いっぱい食べたい!と衝動がすごかったのです。

そこで,糖質がほぼ0のお肉をお腹いっぱい食べるようになりました。

タレは糖質が多いので,少量の塩でお肉をいっぱい食べました。

「糖質さえ摂取しなければ,お肉はお腹いっぱい食べていい!」これが,糖質制限ダイエット目玉です。

ということで,私は,カロリーを気にせずお腹いっぱい食べたのです。

すると,おかしなことに体重が増え始めたのです。

塩分で浮腫んでいるのかな?うんちが溜まっているのかな?と初めは気にしませんでしたが,塩分を控えても,うんちが出ても,体重は増える一方です。

おかしいな?と思い,ネットを調べると,糖質制限していても,カロリーを過剰に摂取すると太るという記事がいくつか見られるではないですか!

太る理論から考えて,今でも,この現象は説明付きません。(生きるための仕組みが働くのだと思います)

血糖値があがらないのに,なぜ,太るのか?は分かりませんが,私と一緒にダイエットしていた知人やネットで散見される情報を見る限り,結局は,食べ過ぎは太るのだと思いました。

(9)糖質は「悪!」と思い込む

厳しい糖質制限を3月末(約3カ月)まで行い,12月末64.7㎏あった体重は,目標の58kgを下回る,56kg(-8.7kg)まで減少しました。

若い頃の服も着られるようになり,やっとダイエットが終わったと,このときは思っていました。

目標の体重を達成した私は,食事を糖質制限ダイエット前のメニューに戻しました。

もともと大食いではないので,カロリーは適正なものでありました。

主食はお米で,毎食茶碗1杯程度で,魚やお肉,お野菜をバランスよく摂取しました。

すると,翌日,体重が1kg増えていました。

え?と思い,1日で脂肪が1kgも生成されるはずがない!

これは,水分が溜まっているのであろうとの結論になりました。

ところが,その次の日も1kg増加です。

ネットを調べると,糖質を摂取すると,グリコーゲン1gに対し,水が3g結合するとか。

糖質200g摂取していたので,800g(グリコーゲン+水分)は,そのために増加したのかな?と思いました。

たったの2日で2kgも増加するとは…。

自分に,脂肪になっていないと言い聞かせるのですが,不安はつのるばかり。

糖質制限は効果も凄いですが,リバウンドも凄いというのを聞いていたからです。

次の日から,上り幅は小さくなりましたが,体重の増加は止まる気配がありません。

このとき,私は,「糖質は悪!」と極端な思考回路に傾き,またもや,厳しい糖質制限に取り組むことになるのでした。

(10)腸内環境が最悪な状態に

厳しい糖質制限中に起きた身体の異変で,一番気になったのは,腸内環境の悪化です。

とにかく,うんちが異常に臭いのです。

色も真っ黒で固い。

腸は,第2の脳と言われるほどの重要な器官です。

明らかに悪くなっていると感じました。

私は心配になり,ネットで有名な腸内環境を改善するオリゴ糖を注文しました。

下腹部がぽっこりして,いつも詰まっているような不快感を早く解消したかったからです。

水分も大目(1日3リットルは摂取)にとり,食物繊維もサプリメントから摂取しました。

それでも,一向に治る気配はありません。

一か月程度,オリゴ糖,サプリメントに頼りながら改善に努めましたが,偏った食事のままでは,結局治らず,便秘に苦しむこととなりました。

(11)人の心配を迷惑に感じるように

意識的にタンパク質を摂取(体重*1.5gは意識)し,痩せこけた印象をもたれないようにダイエットしていたつもりですが,他人から見ると,体調が悪そうに見えるのでしょうか。

太っている人が,ダイエットして減量したのであれば,それほど分からないと思うのですが,私の場合,標準体重からの減量なので健康的には見えないようです。

今振り返ると,十分痩せたのだから,ダイエットを中止すればいいものを,なぜか,辞める気にならなかったのです。

それどころか,友人,妻,娘が心配そうにしていることを,迷惑にすら感じはじめました。

ほっといてくれ!と心の中では思っていたのです。

もはや,当初の目的が何だったのか忘れて,ただ痩せることに目的が切り替わり,周りの意見を聞かずにダイエットを続けたのです。

(12)友人に癌と疑われるほどの不健康ぶりに

久しぶりに友人と遊ぶことに!昔来ていたお洒落な服を着て,お出かけしました。

会った瞬間,「痩せたね」と一言。

私は,ダイエットしていることを説明するのが面倒だったので,「そう?」とごまかしました。

昔話に盛り上がり,楽しい一日を過ごしたのですが,どうも友達の様子がおかしい。

友達が何か悩んでいるのかと思い,「何かあったの?相談にのるよ!」と声をかけるも,「いや,違うのだけど…」と歯切れが悪い。

そして,私を見つめ,「お前,癌なの?」と逆に質問される状況に。

「はぁ?」と意味が分からないと思い話を聞くと,どうやら,やつれきった私の姿が,癌を患っていると思ったようです。

久しぶりにあったので,なおさら変化に気づいたのだと思います。

私は,それほど,不健康に痩せていたのです。

(13)血液再検査で驚愕の結果が

人の心配は余所に,人間ドックの再検査時期がやってきました。

体重も目標体重まで落とし込みでき,糖質制限により,体質改善が図れたと確信していた私は,この日を楽しみにしていました。

検査結果は3日後ということで,改めて病院にいくことになりました。

3日後,待ちに待った検査結果です。

待合室で,早く順番こないかな?とソワソワする状況です。

30分くらい待ったとき,ようやく呼ばれ,いよいよ検査結果を聞くことに。

すると,検査結果を見せてもらう前に,お医者様から,いくつか質問がありました。

「検査日の前日,飲み会でした?」「不摂生していたとかあります?」と予想外の質問です。

「いえ,飲み会も不摂生もしていないと思いますが…」と回答し,お医者様は首をかしげながら,検査結果を見せてくれました。

それが,これです。
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尿酸値は正常値に入ったものの,LDLコレステロールは「205」に悪化していました。

信じられない結果に,愕然とし,お医者様から「一か月後に,もう一度再検査しましょう」と言われ,頭が真っ白になり家に帰りました。

(14)フィットネスジムに通い,運動不足解消へ

4月半ば,リバウンドをしないように筋肉を付けること,コレステロールを下げるために有酸素運動を積極的に取り入れることを目的に,フィットネスジムに行くことにしました。

毎週水曜日1時間有酸素運動・1時間筋トレ,土曜日は2時間有酸素運動,日曜日は1時間有酸素運動・1時間筋トレといったメニューです。

このとき,糖質を摂取するのが怖かったので,糖質制限しつつのジム通いになりました。

55kgあった体重も,さらに減少し,6月中旬には54kgまで減少しました。

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(15)再度血液検査に挑むも,またもや衝撃の結果が

前回の検査から一か月経ったので,再度血液検査にいくことにしました。

運動も取り入れたので,結果はよくなっているだろうと思っていました。

前回同様に,検査結果は3日後とのこと。

3日後,検査結果を聞きに病院にいきました。

すると,先生がまたもや悩ましげに話はじめるのです。

「今回の検査結果がこちらです」と検査結果を見せてくれました。
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「LDLコレステロールが250とかなり異常な値になっています。」とお医者様も理由が分からない状況に。

「ご家族にコレステロールが異常な方います?」と家族性高コレステロール血症(遺伝的なもの)を疑われました。

両親にすぐに確認したところ,両親も親族もコレステロールが異常の人はいないとのことでした。

総合的に判断した結果,家族性コレステロールではないとの結論になりましたが,お医者様から,薬の投与を進められました。

私は薬を飲むのは嫌だったので,もう少し経過を見てほしいとお願いしました。

その結果,毎月,触診により血管が老化していないかチェックすることで,経過観察することとなりました。

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