実録!平凡社員が1億円貯蓄を目指す奮闘記!

平凡な係長でも45歳(2018年)で1憶円達成。新築戸建て(5000万円)購入も完済し,無借金生活。ストレスなく誰でもできる資産運用を実践。焦らずじっくり増やすのが我が家流。過度な節約はせず家族が幸せになれるお金の使い方を追求します。

《管理人厳選》

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2018年冬のボーナス支給額は過去最高!でも2000万人以上がもらえない格差社会。安易に転職を選ぶ前に非正規社員の実態を直視するべき。

こんにちは,ひなたパパです。

11月中旬,大手企業が支給する年末賞与・一時金の1次集計を経団連がまとめました。(経団連が東証1部上場で従業員500人以上の75社分を集計した結果)

平均妥結額は,95万6744円と前年に比べて3.49%増です。

これは過去最高額であり,政府がデフレ脱却のため経済界へ賃上げを要請している,という背景があります。

非常に景気の良い話なのですが,一方で厚生労働省が発表した「毎月勤労統計調査」によれば,2018年の夏ボーナスの平均は38万3879円でした。

毎月勤労統計調査とは,「日本標準産業分類に基づく16大産業に属する常用労働者5人以上の事業所を対象」とした調査です。

大手企業では95万円もの支給がある一方,5人以上の事業所を対象とした平均は38万円まで極端に下がる,という企業間の格差が浮き彫りになっています。

 

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さらに,低待遇なのが非正規社員です。

政府は,非正規社員を正規社員にするべく対策を講じています。

ですが実態として,非正規社員は2118万人であり2018年現在も増加し続けています。

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引用:https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/4hanki/dt/pdf/2018_3.pdf

さて,みなさんは,非正規社員がどのくらいの比率いるかご存知でしょうか。

総務省統計局はこの数字も発表しており,2018年9月末時点で,37.7%と4割に近いものとなっています。

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引用:https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/4hanki/dt/pdf/2018_3.pdf

好景気と言われる日本ですが,実に労働者の約4割もの人が非正規社員なのです。

この人たちは,同じ企業内でも賞与を貰っていない場合がほとんどであり,企業間格差だけでなく,企業内格差も非常に大きなものとなっています。

さらに,年収ベースでも見ても,正規社員と非正規社員では格差があります。

また,非正規社員は正規社員の3分の1程度しか給与を貰っていないという衝撃の調査結果もあります。

企業の正規雇用と非正規雇用の人が2016年に受け取った平均給与の差は315万円で,4年連続で差が広がっていることが国税庁の民間給与実態統計調査で分かった。人手不足などを背景に賃金水準が上がる中、正規と非正規の格差は拡大している。

約2万1千カ所の事業所を抽出調査した。平均給与(平均年齢46.0歳)は422万円で,4年連続で上昇したが、正規(役員らを除く)の487万円に対し,非正規は172万円で,315万円の開きがあった。

引用:朝日新聞デジタル

当然,退職金など,福利厚生等についても差があり,生涯年収(退職金,年金なども含む)に換算すると「軽く億を超える差」がついてしまいます

同じ会社に勤めていても非正規社員であると,ボーナスが支給されない,年収も3分の1程度,福利厚生も充分でなく将来の備えも薄いといった,あまりにも不遇の扱いです。

一億総中流社会の時代は終わり,非正規社員は貧困生活を強いられるというのが,今の日本の構造となっています。

将来,安泰の人生を歩みたいのであれば,正規社員を目指すことが最優先されるべきだと,そう私は思っています。

 

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近年,安倍政権の旗振りにより,大手企業を中心に「非正規の正社員化」を推し進めています。

ですが先に述べた通り,非正規社員は過去最大の人数であり,一向にその改革は進んでいないのです。(進んでいるように見えるのが怖いところでもあるが・・・)

寧ろ,「正社員にしないように契約打ち切り」といった対策を講じているのが,現在の日本企業の実態なのです。 

一方新卒採用については,2018年の大卒就職率は98%と3年連続で過去最高を記録しています。

もはや,選り好みしなければ,誰でも正規社員になれる状況であり,今の若者は非常に恵まれた環境にいます。(特に就職氷河期に就活をした40代は,うらやましいのでは?)

ですが,せっかく正社員になっても,自己都合で3年以内に3割は辞めてしまう,ということも事実です。

たった3年で何が分かるのか?と,先輩社員や上司は思うことでしょう。

実際に就職してみたら,ちょっとした不満で安易に転職の道を歩むのです。

  • こんな仕事をしたかったわけではない
  • 人間関係が面倒くさい
  • 実力が過小評価されている

ですが,その結果待ち受けるのは,さらに厳しい現実です。

大抵の人は,転職してもその環境は好転することもなく,職場を転々とするといった悪循環にはまるでしょう。

本当にステップアップするための転職をする人は,今の会社に噛り付きながらもスキルアップを図り,より好条件の転職先が見つかるまで,正社員の座を守り続けるのです。

安易な退職は,あなたの人生を狂わせることになるかもしれませんよ。

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